東日本大震災から10年

NHKのあさイチで「篠栗の母」と紹介された坊守、真誠(僧名)です。

今日は東日本大震災から10年。
2時46分、住職さんは法務のため留守でしたので副住職(息子)と二人で大きな器でお茶を供え、読経して追善供養をいたしました。
あの日テレビで津波の映像を見て、ビックリして兎に角読経しなければと本堂に行き、読経し始めると、蓋のない大きな急須に今にも溢れんばかりの御茶が入っていて、その急須の縁には蟻のような小さな人間が立っている映像を見て、寒いんだ~、沢山の人が塩水で喉が乾いているんだ~と思って慌てて御茶を供えたことを覚えている。あれから当山では東日本震災で犠牲になられたの為に御茶をお供えしています。

読経後、息子とあの日の事を思い出していました。
震災当日、東京で新聞奨学生だった息子は無事に新聞奨学生を終え明日福岡へ帰るという前日でした。
皆さんが11時にお別れの昼食会を開いてくださったのですが、息子は頭が痛くて食事が出来る状態では無く帰えって寝ていたそうです。後の話ですが磁場の影響を受けていたのではと。
その後2時半に夕刊の準備を始めなければならなかったのですが、目が覚めたら2時45分、慌てて起きたら地震。
翌日、福島原発が爆発。停電して電車が動かなくなると心配してくださった皆さんが最後のご奉公せず帰省させてくださったお蔭で浜松町(駅のシャッターが下りる)からタクシーに乗りギリギリ羽田空港に到着。無事に2年間の新聞奨学生を終え福岡に帰ってきました。

福岡では息子の「怪我した」のメールに電話をしてもメールをしても連絡が取れず超心配しましたが、後でいたずらメールだとわかりホッとするやら怒るやら!

その後のニュースに心痛めますが・・・私達には祈ることしか出来ません。これからもずっと祈り続けます。
震災の時、お大師さまからいただいたお言葉
「・・・・今回の震災は辛い震災だが、同じ魂の者を集め守護し助ける、全員助ける!」と。心が救われたお言葉でした。

私達はまだまだこれからずっと災害と向き合っていかなければならないと思います。
もしもの時のために準備万端、家族で話し合い今出来る手立てを打っておかなければならないと思います。合掌

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