人生相談

NHKのあさイチで「篠栗の母」と紹介された坊守、真誠(僧名)です。

今日は朝9時前に「そちらは人生相談していますか?」と東北の方から電話が鳴り
私「住職さんですか?」に「どなたでもよろしいです」とのことでしたので、私が対応。
何故なら、住職さんは9時に境内清掃のため信者さんがお越しくださる予定でしたので私が相談を受けることにしました。

そして、最後に「私は軽く考えて人生相談の電話をしたのですが、そこまで深い話になるとは思ってもみませんでした・・・・」と相談者の方。

何故九州まで電話をしてきたのか?不思議でしたが、ネットで調べると佐賀が相談者の方のご先祖様の発祥の地でした。
しかも私のご先祖様と関わっていたからビックリです。九州にまで電話をしてきた理由と私が電話の対応をした理由が繋がりました。偶然はなく全て必然だということ再度確認しました。これからご縁が深まりますこと心から願う私でした。

また、今日は嬉しいメールが届きましたのでご紹介します。
「坊守さま お忙しい中、嬉しい返信ありがとうございます。そして迷っていた〇〇のコト。沢山の信者さんがいらっしゃるなか、私の事を坊守さまが覚えていてくださった!と感激いたしました。
以前お話しさせて頂いた時に
『仏に仕える者は自分たちの事を願うのは許されないのです』
と聞いて衝撃を受けました。
それ以来、朝夕には坊守さまの体調も一緒に祈っています。
少しでもお体が良くなっていたら…と願うばかりです。
中々、心配症の癖が治らない私ですが生まれ変われる様にと思っています・・・・」と。有り難いメールでした。そして、数日前のことを思い出しました。

数日前、一日で三人の方から耳にした言葉、面白いな~と思いました。
Aさん「なかなか性格はそうそう変わりませんよ!」
Bさん「親戚と思っていません。死ななきゃ治りませんよ!」
Cさん「ある日父はお酒を飲んで外に物は投げるは大変だったんです。翌日自分がしたことを全く覚えていなかった父はその後一滴もお酒を飲まなかったんです」と。

人の意志の強さ、気合いの入れ方、それによって人は変わるんだな~と思った一日でした。そして思い出したこと。
喘息の持病がある母が父に「10万円上げるからタバコを止めて欲しい」と頼んだのです。何とその日から父はタバコを止めました。勿論約束の10万円は支払ったそうですが、今思えば10万円が欲しくてタバコを止めたのではなく母への思いやり、優しさが心を動かしたんだな~と。何故なら父が亡くなってからあちらこちらから父が母にプレゼントしたくて買ったと思われる指輪が出てきたのです。母曰く「こんな物買って~と怒られるから結局渡さなかったのよ」と。
母娘三人に囲まれて無口な父は小さくなっていたのかもしれませんね。笑い。

自分が変わりたいと思ったら強い意志を持つこと。自分を信じて努力すること。
人は人の優しさに触れたとき変われるものです。信じて諦めず祈ること。祈りとは摩訶不思議。私もですがまだまだ精進が足りません。反省ばかりしています。どうぞ皆さんも死まで自分磨き、お互いに精進しましょう。

さて、今日は信者さん親子が境内清掃に来てくださいました。
苔が生え雨が降ると滑りやすくなっていたので高圧洗浄機で清掃。お蔭で綺麗になりました。ですが娘さんは洋服は勿論、綺麗なお顔まで泥だらけ。汚れているからと上がらず、今から熊本のお墓参りに行ってきますとゆっくりすることもなく、玄関先でアイスをお接待させていただきました。素敵な親子に心が温かくなりました。
今日も皆さんのお蔭で幸せな一日を過ごすことが出来ました。有難うございました。合掌

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