NHKのあさイチで「篠栗の母」と紹介された祖聖大寺坊守(そしょうだいじぼうもり)真誠です。
今日は法事。
檀家さんがお持ちになられた供物やお花を供え、私も大師堂にて読経。お祈りも終えた時、後ろから声をかけられ
「お寺の方ですか?
私は子供の頃から見えないものが見えたり、人混みの中はマイナスの気を感じ気分が悪くなったりします。
自分の前世が分かりますし、先祖に僧侶がいました。
今日も僕の後ろには遍路笠に金剛杖、白装束の方が連なっているのがみえました。
自分は神社やお寺で仕事をしたいと思っていますが、相談に乗っていただけますか?」に
「ハイハイ、座って座って。
今、法事中なのでここでごめんなさい」といつもの私の話が始まるのでした。
その後本堂に移動し・・・
最後に「あれっ?大学3年生なら今年は就職活動ですねー」に「あっーそうですねー」と気のない返事。
私「就職を考えていないんですね。神主僧侶になりたいと思っているんですね」に「ハイ」と。
私「清水、魚住ず!水が清らか過ぎても魚は住めない!
蓮の花は泥水(池を世の中に例えて世の中はドロドロとしている)から栄養(生きる智慧を学び)をとって美しく咲くんです。だから仏花なんですよ。
私達も世の中の壁にぶつかりながら生きる智慧を身に付けるのです。
大学卒業して社会人として仕事の大変さ、人間関係、たくさん学んでください。たくさんの悩みや苦しみを体験するから人は強くも優しくもなれる。人の悩みも苦しみも理解出来るのです。
心が純粋な事は良い事ですが、ただ綺麗事だけでは人はついてこないし救う事は出来ない!」
「大学卒業します」と笑顔で下山。
チャリで来たという学生さん。
夏休み試験終わったら、滝行、瞑想に来ます。とお約束(^^)
今日もよく喋ったー(^^)
あれっー何も仕事が出来なかった!と焦る私でした(笑い)
勿論、どうして見えるのか?
どうしなければならないのか?
その理由をきちんとお伝えしました。合掌
境内の渋柿

やっとこの大きさ

ですが、今回の大雨で落ちてしまった渋柿。

渋柿が実までには、長い時間がかかります。また厳しい環境に打ち勝たなければ実る事は出来ません。
人もまた同じ。
ですが、人は一度落ちても這い上がる力があります。
自分は一人ではない!
たくさんの人達と共に生きている!
この事を知っていれば必ず立ち上がれると私は信じています。
学生さんが「僕達若者はみんな悩んでいる!僕が何かアドバイス出来たらと思っています」と。
私からのアドバイス。
学生の時に、心から信頼できる友達を一人でも二人でも多くつくることだと私は思います(^^)合掌
私が伝えたいこと
何故生まれて来たのか?
これが分かれば生き方が変わる
お経の意味も遍路の意味も同じこと
私達が目指すもの
真言密教を開かられたお大師さまの思い