11月11日から始まった四国遍路は無事満願。
今回は54番から88番までの35ヶ寺、たくさんの学びをいただきました。
横峰寺紅葉
神恵院にて
白峯寺峯
納経所の方に「この納経帳は誰の納経帳ですか？」と尋ねられ
「私が若かりし頃にお参りした時の納経帳です」と答えると「今でもお若いですよ！」と言われ爆笑してしまった（笑い）
今から35年前、22才で四国へ渡り23才になって九州へ戻る。懐かしいな～
一日目終了後、もう一泊して88番まで終わらせる話となりましたが、そうすると鹿児島から参加した信者さんの新幹線チケットを払い戻しして当日チケットを購入しなければならなくなる・・・さてどうしましょう？に三日目、88番まで終わらせるスイッチが入りました。皆さんには申し訳なかったのですが、朝食、昼食はコンビニにてゲット車中にて、「急がなくて良いですよ！」と言いながらも私が走るものだから、走らざるを得ない！運転は「もし自分が運転して間に合わなかったら責任感じるから」と信者さんが言われるので私が三日目は朝から88番まで運転。強行スケジュールに皆さん着いて来てくださって無事満願。
今回の遍路、初日朝一参拝54番延命寺にて、私達の後ろには末広がりのご先祖様が来ていらっしゃいました！何とも嬉しい後景。皆さんに「ご先祖様が私達と同行喜んできていますよ」とお伝えして始まった遍路でした。
今回もたくさんの学びをいただきました。私が言ったこと実践していなかったから起こっていた現象！
信者さんがお大師さまから「頭で考えるのではなく心で考えなさい！」とお言葉をいただいたので「心で考えるとは慈悲の目で物事を見るということですよ」とアドバイス。
また北海道のご夫婦と時々お札所で一緒になり、８5番下りのケーブルカーでは同席しての会話。
私「北海道にも霊場がありますね。もう100年くらいですか？」
80代男性「いいえ、まだ十年くらいです。私は11番札所の者ですが、北海道にも霊場を創ろうと私達が思い立ちました」
私「あらまぁ～そうですか、私は篠栗霊場85番です」その時通路の反対側に座っていた三人のご婦人達が私達の袈裟を見てなにやら会話しているのが目に入っていましたが、私の言葉を聞いて超びっくりしていました。福岡の方だったのでしょうか？ケーブルを下りた私達は急いで車へ。
そして86番で信者さんを抱きしめることになるのですが「本番は８８番よ！」と信者さんにも自分にも気合いを入れる私でした。4時30分、88番大窪寺到着。
本堂にて満願の御礼、そして・・・・後片付けの邪魔をしてしまうことになってしまいましたが！無事満願。
ホッとした私に「坊守さんのいつもとは違った一面を見ました」と信者さん。
時間に余裕のない私はかなりこわばった顔をしていたのでしょうね！勿論運転に集中した私は無口になりました。
信者さん曰く「坊守さんに何も言わずお任せして従いましょう！と二人で話し合いしました。坊守さんが言われたことは何でも叶うから！88番まで行けると信じていました」と。笑っちゃいました。
こうして15日5時小倉港に到着。ジョイフルにて久し振りにまともな朝食をいただき、10時にお寺に到着。
ご本尊様お大師さまに最後の御礼参り。そして畳に頭をつけていた信者さんにいろは歌を歌ってあげると、頭を上げて何度も何度も「有難うございます。有難うございます。」と感謝の言葉をいただき阿字の世界(浄土）に帰って行かれました。
その後、信者さん内陣に上がってお大師さまにお参りしていただきました。
「よく頑張ったね。これからも精進しなさい」とお言葉をいただいたそうです。良かったね（笑顔）
当山とご縁を結んで三年になる信者さん、四国遍路を終えて「坊守さんがずっと言われていたこと、そんなこと言っても納得出来ない！何で相手が間違っているのに自分が辛抱しなければならないの？その人と出会いのも縁だと言われても納得できない！と思っていましたが、愛(慈悲)が一番だよと言われていた意味、四国遍路をしてやっと分かりました。全ては自分にあるんですね！」と。
さて、来春高野山御礼参りです。皆さんも良かったらご一緒しませんか！笑い。合掌
今日は女性部篠栗遍路。四国遍路に参加くださったお二人は欠席。また急に寒くなりましたので体調崩し急遽お休みの方、でしたので今月は二人で遍路。
雷音寺
呑山観音寺 ドウダンツツジ
本日2番札所に畳が入りました。皆様のご協力に感謝申し上げます。
後日住職さんと仏様の移動です。
楽しい遍路、皆さんにもお勧めいたします。きっと何かが変わる！
ただただ信じて無心になって祈る！先ずは行動。
皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
PS,知らなかったとはいえ北海道11番お札所の名誉住職様、本山布教師であり住職さんとお知り合いでした。
世間は狭いですね。まだまだ失敗はありますよ。ビジネスホテルにポーチを忘れて迷惑をお掛けてしまう慌てん坊。
私がドジして「ホッとします」と喜ぶ信者さんに、私はただの平凡なおばさんなんだけどなぁ～と思う私でした。合掌