豊かな時代だからこそ祈り

NHKのあさイチで「篠栗の母」と紹介された坊守、真誠(僧名)です。

実りの秋、季節の味。むかごご飯と間引いた大根葉の漬物、作りました。

先代住職が大好きだったむかごご飯、ご先祖様にお供えしました。皆さん、喜んで食べてくれたかな?

交通手段がない時代、山は生きる宝庫。季節を楽しみ、また冬支度。保存出来るものは塩漬け(筍、漬物)天日干し(椎茸、切り干し大根)味噌やお茶も全て自給自足。暇があれば焚き物拾いと生きる知恵を沢山持っていました。

先代住職が「病気をしたら卵が食べれた。卵は貴重な現金収入だったからね。鶏肉はお祝い事か何か特別な時にしか食べることはなかった。子供の頃、毎日お世話をした鶏が絞められのは辛かった。干し柿はむいた皮がおやつだった。養母は朝から晩まで働いていた」と。

先々代住職、養父母は食べるものが無い時代、身寄りのない子供を三人も育てた。

また、昔は未婚の母に対する世間の目が厳しかったので母子共にここで数年暮らした。また病気治療で療養していた方、沢山の方がここで暮らしたそうです。山のお蔭ですね。

昨日、阿蘇山が噴火しました。メリットデメリット沢山ありますが、自然と共に人々は共存してきました。

山は神、自然は神、天地自然を敬い感謝してお祈りしていました。

祈りといえば当山は篠栗四国霊場。慈忍さんが疫病退散、祈願成就がきっかけで始まった霊場です。

昨日、2組のカップルを見て考えさせられました。1組は熱心に仲良く参拝するカップルにホッコリ。もう1組は仏様に手を合わせることなく鑑賞している?本堂では手を合わせていましたが、お賽銭をすることなく・・観光?

神仏の存在?祈りとは?考えさせられました。

また、お世話になっているみどりや仏壇さんとの会話「最近は、故人が生前直送で良い、散骨して良いと言う方が増えていますね。ですが、遺族が祈る対象がないと言われて俗名でお位牌を作られる方が増えています。故人は子供に迷惑をかけたくないと遠慮して言っているのだから、故人が生前そう言われても遺族の方がそう言うわけにはいかない。今まで自分達の為に生きてきてくれたのだから葬儀はきちんと出すよ!と言ってくれたら故人も安心するのではないですか?」と。

ホッとするお言葉でした。まだまだ信心深い方はたくさんおられる!

豊かな時代だからこそ祈りの大切さ、心の大切さ伝えていく私達の使命、まだまだ精進です。

実りの秋、食欲の秋、皆さんもどうぞ楽しんでください。合掌

ps.信者さんが「昨日の満月、ボヤけてよく見えませんでしたね」と、残念がっていました。だからでしょうか?今日のお供物。

金胡麻せんべい雅月でした。お茶菓子に昨日いただいたうみもなかと熊本銘菓おたべをお接待させていただいたらニッコリ笑顔(^^)

皆さんの徳積みが沢山の方の笑顔に繋がっていく。嬉しいことですね\(^o^)/さて、雅月せんべいはどなたの笑顔に繋がっていくのでしょうか?楽しみです。合掌

2件のコメント

  1. H.眞貴子

    おはようございます。
    昨日お邪魔させていただいた者の1人です。
    色々とお話も伺うことができ
    本当に来てよかった行ってよかったと思うと共に
    やっぱりまたここに来なければ行けないと心に思いました。
    来月にでも、時間を作りまたお邪魔させて頂きたいと思います。
    本当にありがとうございました。

    返信
    • 真誠

      こちらの方こそお参りくださいましてありがとうございました。
      ご自分の使命、生きることが素晴らしいこと皆さんにお伝えください。
      再会を楽しみにしています。合掌

      返信

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