人間の増悪?

NHKのあさイチで「篠栗の母」と紹介された坊守、真誠(僧名)です。

さて、今朝の朝勤行、心が乱れている私は心を調えるまでに30分はかかったでしょうか?
連日のコロナニュースを見る度に感染者の数は増え、緊急事態宣言に人々は戸惑い・・・私の心も乱れている。
今日の住職のひとり言「心の貧しい者には仏法を、暮らしの貧しい者には金銭を与えよ(弘法大師)」と配信されていましたが、今、人々は経済的不安とコロナ感染の不安とどちらも不安だらけです。

そんな時、住職さんが留守中に「僧侶に憧れて、僧侶になりたい・・・・」と電話が鳴る。
私「僧侶に憧れては僧侶にはなれません。・・・」そこから「僧侶とは」とお話をさせて頂いたのですが、これも心を乱している私へ「こんな時だからこそ、心を調え祈りなさい!」と神仏のお計らいだったのでしょうか?気が入り直しました。

また、篠栗歩き遍路をしているお弟子さんからラインが届きました。
「こんにちは。ご無沙汰しております。緊急事態宣言が発令されましたがいかがお過ごしでしょうか。
私は元気にしておりますのでご安心下さいませ。また、祈りも続けております。
今は、光明真言を一日500~1000遍お唱えしています。唱えるきっかけがございました。
たまたま高野山真言宗の僧侶の方がお唱えしている光明真言の動画を拝聴することがあり、聴いていると急に涙がぼろぼろ出てきました。直ぐに、私も自宅の観音様にむかい光明真言をお唱えしました。その時に『人間の憎悪』を感じました。お唱えしていると、その後は涙も気持ちもおさまりました。
それから、光明真言が気になり意味を調べました。
不空羂索毘盧遮那仏大灌頂光真言(不空訳)」によれば、以下の功徳・利益が説かれる。
・過去の一切十悪五逆四重諸罪や、一切の罪障を除滅する。
・十悪五逆四重諸罪によって、地獄・餓鬼・修羅に生まれ変わった死者に対し、光明を及ぼして諸罪を除き、西方極楽国土に往かせる。
・先世の業の報いによる病人に対し、宿業と病障を除滅する。
ネットのウィキペディアには上記が載っておりました。
高野山の教会教使の講習の時の本には、
『真実不虚なる毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)よ、その五色光によって、恵みと慈悲と光明を与えて迷いを転じて覚りに導きたまえ』と載っていました。
コロナウイルスは人間の憎悪が関連しているのでしょうか。
私には分かりませんが、それから光明真言をお唱えするようにしました。
篠栗の奥の院のお地蔵さまの写真です。白い糸のようなものが写りました。
人と接触しないように早朝に行きましたのでご安心下さい。
このような時勢ですのでくれぐれもお体に気をつけてお過ごしください。お会いできる日を楽しみにしております
お地蔵さまの白い糸、芥川龍之介の蜘蛛の糸と重なりました」と。
私「こんにちは ライン今(回線が混雑しているのでしょうか?昨日付け)届きました。近況報告有難うございます。お地蔵さま地獄の死者を救う力は一番ですからね。生きている私達も死者もお救いくださると嬉しいです。皆さんが昔のように天地宇宙大自然に感謝して、生きていること生かされていることに感謝して祈り!コロナを機会に気付いてくださると世の中は平和になっていくのでしょうね。
まだまだ感染者は増えていきそうですが、私たちに出来ること精進ですね。合掌」

その後ブログ掲載のお願いに「こんばんは。ブログの掲載大丈夫です。
お地蔵さまに救って頂くための空からの蜘蛛の糸であれば良いですね。芥川龍之介の『蜘蛛の糸』のような結果にならないように願いたいです。
あまりにも経済に意識が行き過ぎでしまい私たちは大事なことを忘れてしまってたのでしょうか。
早く終息し平和になってもらいたいです。その為にも祈りを続けて参ります。
坊守さまもくれぐれも体調に気をつけてお過ごしくださいませ。
私も気をつけて過ごしていきます。いつもありがとうございます」と。

芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のような結果とは、地獄に落ちた大泥棒のカンダッタの前に蜘蛛の糸が下りてきて「これを上れば自分はここから抜け出される」と蜘蛛の糸を上って行くのですが、下を見ると我も救われたいと上ってくる死者達が。それを見たガンダッタは糸が切れるのを恐れて振り落とそうとする。その結果糸が切れて自分も誰も救われなかった。

緊急事態宣言を軽く考えて不要不急の外出をしていると大変なことになります。自分の命も家族も守らなければなりません。
大阪四天王寺は閉門になったそうです。一人一人が精進して一日も早く終息に向かうよう努力と祈り精進して頂きたいと思います。そして終息後の人々は互いに労り協力し合い、心の新たな時代、心穏やかな平和な時代へと変わっていってくれたら嬉しいですね。合掌

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