愛の仏様、愛染明王さま

当山本堂に祀られている愛染明王さまです。開眼の時に「みんなみんな私の前にいらっしゃい、御利益上げるから」と言われましたが、
本堂に祀られていることに皆さんが気付かれないため、建立されたのが愛染堂です。
本堂に祀られている愛染明王さまのミニサイズです。

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さて、愛染明王さまとは、もともとは煩悩〈愛欲や欲望、執着〉を悟りに変えて、菩提心(悟りの境地)にまで導いてくれる力を持つ仏様です。
それは愛染明王様の字のごとく、愛(慈悲)に染まる生き方、仏道(四恩十善の教えを守る)を歩むことによって、心豊かに生きる。
それは自分で幸運への道を切り開くということです。
沢山のご利益はありますが、特に恋愛成就や良縁成就、結婚成就や夫婦円満にご利益があります。

愛は素晴らしい。ですが、愛とは?考えさせられますね。
真言宗では愛を説くお経があります。ですがこのお経の意味を解き間違えると煩悩のままに生きてよい。となっては大変です。
だから、お大師さまが最澄さまにこの経本だけは貸さなかったのです。

さてさて、正しい愛とは?
簡単にいうと十善戒を守ること。仏道を歩むこと。特に不邪淫(ふじゃいん) 不倫など道徳に外れた関係を持たない。
最近では、セックスフレンドという言葉がありますが、煩悩のままに生きたのでは悟りは得られない
愛染明王様のお顔が厳しいのは、得てして人は煩悩のままに生きてしまうその弱い、醜い心を戒めるために
厳しいお顔をして説法してくださっているのでしょうね。厳しくも慈悲深い仏様です。合掌

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